しなやかにほどほどに生きていく

1987年生まれの男がしなやかにザバイバルする日々を書いていきます●投資 ●働き方 ●社会保障について書きます。

【働き方】僕の見た外食産業の現実

白くまパパです。

今回は9年間、現場から本部まで外食に携わってきた者として外食産業で働いてきた感想などを書きたいと思います。

結論!僕は二度と飲食店の正社員にはなりたくありません。それは以下の4つの理由です。


理由①過酷な労働環境で体を壊す

飲食店の労働環境は過酷です。

◼️体が痛い、重い
基本、立ちっぱなしで足が痛い。労働時間も長いです。身体的に辛いのです。

アルバイトが急に来ない。急に大型予約が入り準備をしなければならなくなる事もあり、急な残業、早めの出社などを余儀なくされます。

◼️アルバイトのマネジメントでメンタルやられメン

アルバイトさんは学生、訳ありの中年、外国人が多く扱いが大変です。

遅刻をする。 意思疎通がうまくできない。急にキレる。派閥を作る。従業員同士のセクハラ。パワハラ、色恋沙汰、やる気ない。
あーめんどくさい!!

もちろん素敵な方もいますが、少数派です。

若い方なら、教育でなんとかできますが、歳を重ねている方はなかなか変わりません。

また、自分より年上に指示を出すこともあったので、それも気を使い、慎重に行なっておりました。

◼️無駄な研修、会議
これは、働いていた会社特有かもしれませんが、月に一度研修を行なっていました。

内容は本部長の話や社員の読書感想文の発表というくだらないものでした。

もちろん給与は払われませんでした。自主的な勉強会という位置付。まぁ強制でしたけど。

研修時間は店舗の営業外なので、時間のリズムは崩れ、営業中は眠い眠い。

どうせするなら、店舗を運営していく上でのマネジメントやリーダーシップ、売上を上げる秘訣や利益率をあげる方法なんかが知りたかったよ。

労働時間が長い上にアルバイトさんのマネジメントで心やられました。

理由②外食産業の賃金低い

◼️そもそも業界で一番下の賃金水
そもそも、あらゆる業界で一番下の給与水準。その上、重労働なので離職率も高いのです。

この業界だ大きな金額を稼ごうと思ったは幹部になるか、独立するしかありません。

◼️店長より上には、なかなか昇格できない
しかし、組織はピラミッドです。上に行けば行くほど競争率は高いです。人の何倍も努力をしなければなりません。8割くらいは店長止まりです。

◼️独立しても厳しい経営
そんな中で晴れてフランチャイズでオーナーになる方達もいます。

やはり、自分の店を持つ事を目標にしてきた方なので優秀な方が多かったです。
自分でも勉強もするし、課長クラスの人もいました。

しかし、そんな優秀な方でも経営を失敗して借金を抱える方もいましたし、出戻りの方もいました。

それを見て厳しい世界だなと背筋が凍ったのを覚えています。

成功すればピラミッドの頂点ですから、給与は大きくなると思います。成功すれば。成功すれば。

理由③高いスキルを身につけなければ、良い転職ができない可能性が高い。

何をもって良い転職かの定義は難しいですが、休みがとれてそれなりの給与がもらえるとしましょう。

しかし、外食の店舗を長く働いてもなかなか、高い評価を得て良い転職する事は難しそうです。業界自体、下に見られていると思います。

なので、めちゃくちゃ売れる店長になる。本部でメニューの考案や仕入れ、教育、経理などのスキルや技術を経歴にプラスしなければ良い転職は難しいと思います。

理由④外食産業に吹く逆風
◼️市場規模は縮小
人口が減ってますし、人口比率も食べる若者が減り、食げ細い高齢者が増えるのですから当たり前ですよね。

◼️従業員にかかる費用の増大
社会保険料、同一賃金同一労働、働き手の減少で人件費の高騰など、利益を生み出しにくい構造に拍車がかかる。

◼️隠し事のできない世の中
インターネットの発達。スマホの普及により、誰でも情報を発信でき、会社の働き方や給与なども調べられてしまう世の中。ブラック企業はすぐに見つかります。

◼️食中毒、SNSの投稿
食中毒が起きれば営業停止。
異物混入などネットに拡散。
バカな行為をネットに晒す行為。など最近でもニュースとして取り上げられます。
顧客と従業員が多いため、このようなリスクは高いと思います。


まとめ
外食産業って大変です。夢があってそれを叶える為に努力できる方や家族を守る為でないと続けられません。覚悟をもって働かなければ長くは続きませんし、経歴を汚すだけになってしまいます。

そして、外食産業に関係ない方達でお客さんとしてお店に行く方は、どうか働いている従業員さんに優しくしてあげてください。

最後までお読みいただきありがとうございます。